ゲームパッドとの格闘
Amazonで4500円ほど(メーカー希望小売価格はその倍近いです)で、まあ「たまにはいいかなあ?」ぐらいの気持ちでした。幸い大きなハズレではなかったものの、案の定というか2ヶ月ほどの使用でアナログスティック2本が揃ってヘタれてしまい、指を離しても左に向かって歩き出すようになってしまいました。
2ヶ月ごとに4500円以上の出費は流石にコストパフォーマンスが悪すぎるので、それまで使っていたバッファローの16ボタンパッド BSGP1601 を買い直しました(メーカーの商品ページはこちら)。1500円いかないぐらいの値段でして、PSO2では何年もこのタイプを使い続けていました。
しかし24ボタンパッドというのがそれなりに便利だったのも事実なんですねえ。特にLボタンとかRボタンに相当するところに、左右それぞれ4つのボタンがあり、なかなか高機能だったのです。PrintScreenとかをアサインして、パッドからSS撮れるようにしたら、これが思いのほか便利でした。他にも色々あって、ボタンの絶対数が減るのは仕方ないにしても、何かできないかなあ?と思案しました。
その結果、やはりというべきか JoyToKeyを使う方向で結論は出ました。そんなわけで、本記事は私が自分だけのためにガリガリのカスタマイズをした結果を書き残すものとなります。参考になるかどうかは全く不明です、はい。
さて。まずは JoyToKey が何をするものなのか、軽く紹介しておきましょう。
このソフトはゲームパッド(ジョイスティックという呼び方をすることも昔は多かったかな)で、キーボード上のキーを押せるようにするものです。例えば PrintScreen をゲームパッドのボタンに割り当てれば、ゲームパッドのそのボタンを押すことで PSO2のSSが取れるわけです。
PSO2のゲーム上のオプション設定でも、ゲームパッドのボタンに主だった機能を割り当てることは可能です。しかし、それこそ PrintScreen だとか、アイテム画面とか ファッション画面とかを一発で呼び出すようなボタンは設定できません。キーボードに設定することは可能なんですけどね。
…そう、キーボードなら色々細かく設定できます。例えば私はアルファベットの「I (アイ)」を押すことでアイテム画面を出せるようにしています。すると JoyToKeyで「I」を押せるように設定すると、アイテム画面がパッと出せるようになるわけですね。
また、JoyToKeyは長押しか短押しかで異なるキーを押せるようにしたり、1つのボタンに複数のキーを割り当て、そのボタンを押すと順番にそのキーを押す…などの非常に細かい設定が可能です。また SHIFT機能みたいなものもあり、特定のボタン(例えばL1とか)を押している間は、別のボタン設定に切り替える…なんてことも可能です。
もちろん設定はそれなりに大変ですが、少しずつ試行錯誤していくと、結構 便利な操作が簡単にできるようになります。特に注意なのは、PSO2のゲーム設定で機能をアサインしたボタンを、JoyToKeyで更に色々カスタマイズすると、設定が混ざって思った通りの動きにならないことです。なので、ゲーム設定のままで使うボタンと、JoyToKeyで機能を弄るボタンは明確に分けたほうが良いかなと思いました。
JoyToKey自体はこちらからダウンロードできます。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se101657.html
シェアウェアですが、試用期間や機能制限は特にありません。便利なので、もう少し使って問題がなければ、お金払っておこうかなと思ってます。
というわけで…現時点での私のゲーム設定上のボタンアサインは以下のようになりました。
私が使うゲームパッドは6ボタンになっています。上の3ボタンがアクション1~アクション3になり、下の3ボタンは「武器アクション」「ジャンプ」「アクセス」となっています。
「裏パレット切り替え」や「回避アクション」にボタンをアサインしていないのはもちろんわざとで、これは JoyToKeyで弄るボタンにてアサインする予定なので、こちらでは設定なしにしています。
肩越し視点でも設定は一緒なので、更に下の方の「メニュー」以降の設定を上には出しています。武器パレット順送り/逆送りと、サブパレットカーソル左/右を JoyToKeyで設定するため、上の画像の通り、ゲーム上の設定ではアサイン無しにしています。
ウィンドウ操作では、6ボタンがいかんなく活躍します。
上の3ボタンは「機能拡張(これ押しながら上下動かすと、アイテム一覧などでカーソル高速移動になります)」「操作項目の移動(これを押すと押すボタンのフォーカスが移動します)」「操作ウィンドウ変更(これを押すと複数ウィンドウのいずれかをアクティブに切り替えます)」になります。
そして下の3ボタンは「詳細ウィンドウタブ順送り(これを押すと武器等 複数タブがあるウィンドウで表示するタブを切り替えられます)」「キャンセル」「決定」となっています。
L1・R2が「タブ順送り」「タブ逆送り」になっています。
あとは JoyToKeyに色々頑張ってもらうことになります。
まずは表(おもて)の設定。Stick1・Stick2は左右のアナログスティックで、PCVが十字キーです。この辺は弄ると却って面倒になるので触れません(…つまり「Disabled」のまま)。
Button7 (私のパッドの場合 L2 に相当します)が今回の目玉企画ともいうべきSHIFT機能のボタンです。上の画像は「Joystick1」の設定ですが、このボタンを押している間は「Joystick 2」の設定に切り替わります。その設定は次の画像ということにして、まずはこちらの続きを。
Button8 (私のパッドの場合 R2)には「Shift」をアサインしていて、これはすなわち「裏パレット切り替え」です。ゲーム上の設定でも可能なことをわざわざこちらで設定しているのは、SHIFT機能を使って Joystick2に切り替わったら、ここの設定が変わるからです。変わらないなら素直にゲーム上の設定にするべきでしょうね。
Button10(私のパッドの場合 R1)にはアルファベットの「X」をアサイン。これは「回避アクション」です。キーボードでプレイするなら「X」を押してるわけです。
Button13(私のパッドの場合 十字キーの横にあるボタンです)に「PrintScreen」をアサインし、SSをボタンで撮れるようにしてます。
Button15(これは Button13の下にあるボタンです)は 短押しでテンキーの0、長押しでZ にしています。私はゲーム上の「キーボード操作」設定でテンキーの0に「キャラクター情報」を設定していて、その画面を出せるようになります。
ボタンを長押しすると「Z」なので、これは「視点切り替え」になります。通常と肩越しの視点切り替えを長押し(500ms以上)にしてます。長押しの時間も設定可能です。
で、裏=SHIFT機能(L2押しながら)の設定になります。表(おもて)設定にあった Button7 (L2)を押しながらの時に、何が起きるかをこちらに設定しています。
PCV(十字キー)に「@」「;」「]」「:」を設定しています。これもゲーム上の「キーボード操作」設定で私が足している操作で、それぞれ「フレンドリスト」「クライアントオーダー」「ファッション編集」「クエスト情報」となっています。比較的アクセスすることの多いものを、ゲームパッド上からも L2+十字キーで出せるようにしているわけですね。
それから Button2 (これはアクセスの設定してるボタンです)に「I」をアサインしてます。これはゲーム上の「キーボード操作」設定で「アイテム」にアサインされています。 L2+アクセスで、アイテム画面を出せるようにしてるということです。これが意外に便利なのです。
Button8(R2) とButton10(R1)は短押しだと、それぞれ「H」「G」です。これはサブパレットのカーソル移動です(Vitaには無い操作です)。また長押しの場合どちらも「Q」にしてますが、これは「ロックオン」です。
PCの場合、サブパレットはキーボードの数字「1」~「0」で直接使用できますが、カーソル当てたところを使用するという操作も私はそれなりに使います。で、そのカーソル移動をアナログスティック動かしながらできるようになるので、非常に便利なのです。ちなみに「サブパレット使用」は L2関係なく 右アナログスティック押し込みで出来るようにゲーム上で設定済みです。
長押しで「ロックオン」ですが、ここの反応は 200msにしてるので、思った以上に素早くロックオン操作になります。どちらかというとロックオンを外す目的で使うので、L2+R1、L2+R2のどちらでも同じ操作になるように設定し、慌ててもいいようにしてます(謎)。通常のロックオン自体は Joystick1 (つまりL2押しながらじゃない通常の操作)で L1 に設定した「ターゲット切替」の操作でも事足りるし、私の場合「ターゲット切替」の方が使用頻度は高いです。ただロックオンを外したい時は「ロックオン」操作がどうしても必要になるんですねえ。
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Button13は「PrintScreen」をアサインしてますが、L2押しながら Button13を押した場合は「Ctrl+PrintScreen」となるように設定しています。これでゲーム上のHUD表示を全て出したものもすぐに撮れるようになります。
Button15に設定した「テンキーの .」は、私が「ギャザリング情報」にアサインしたキー操作です。L2押しながらButton15を押した時に、ギャザリング情報も見れるようにしているという次第です。
…とまあ、こんな感じで設定をしてあげると、L2押しながらの操作に多少慣れは必要なものの、多くの操作をゲームパッドだけでできるようになり、ちょっと満足しました。JoyToKey…最初から使っておけばよかったなあと思うものの、これなしだと何もできなくなってしまいそうですね(笑)。
ネカフェなど JoyToKeyが使えない環境では、L2に「ロックオン」を設定し、それ以外はキーボードから操作…にすれば、まあ何とかなる予定です。
…あと、JoyToKeyは「管理者モードで動かす」じゃないと、PSO2の操作は出来ませんでした。しかし、PSO2を動かしている状態で、この起動をすると nProtectが反応してPSO2を落とすので注意して下さい。JoyToKeyを先に起動しておけばOKです。
PC起動時に JoyToKeyが自動起動してくれれば、あまり悩まなくても済みます。そこで「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「管理ツール」の「タスクのスケジュール」を起動して、設定すれば良いことを確認しています。以下は Windows8.1の場合のものなので、Windowsのバージョンが違う場合は、操作が変わるかもです、御了承下さい。
スケジューラが起動したら、「タスクの作成…」をクリックします。
「全般」タブの「名前」は「JoyToKey起動」みたいな自分がわかる内容を自由に書きます。「セキュリティオプション」は「ユーザーがログオンしているときのみ実行する」にしましたが、それよりも重要なのは「最上位の特権で実行する」にチェックを入れることです。これで管理者モードで動いてくれます。
「トリガー」タブでは「新規」をクリックし、出たウィンドウで「タスクの開始」のプルダウンメニューを開いて「ログオン時」を選択します。それ以外は特に弄らなくても大丈夫。
「操作」タブでも「新規」をクリックします。「操作」は最初から「プログラムの開始」になってるはず……なってなければプルダウンメニューを開いて「プログラムの開始」にします。で、「プログラム/スクリプト」は JoyToKey.exe を「参照」使ってフルパスで設定します。
その他のタブは特に設定しなくてもOK。何らかの意志で変更が必要なようなら変更するということで、「OK」をクリックしてタスク作成を終わらせれば、ログオン時=ほぼほぼPC起動時に JoyToKeyは自動的に起動するようになります。
色々弄るのはなかなか楽しかったです。
ただ、まだ慣れずに恥ずかしい床舐めとか起きると思いますので、皆さん 生暖かい目で見守って下さい…。