色々な用語?
というのも、最近は様々なネットインフラが整った状態でネットを始める人が多いため、意外に基本的な用語を知らないままの方も多いみたいだからです。特にそれで困ることはないのですが、せっかくなので幾つか解説してました。
それに加えて、PSO2をやってて時々目にする略語とかをちょっと取り上げてみようと思います。PSO2以外のゲームでも目にすることのある一般的なものから、PSO2だけの独特なものまで色々ありますよね。ただ、結構なボリュームになってしまうため、別ページに分けてみました。時々内容は更新しています(間違いが見つかったときは即座に更新します)。
一般的なネトゲ用語
PSO2用語(諸々)
PSO2用語(コミュニケーション)
PSO2用語(クエスト/バトル)
以下、割とお硬いネット用語たちになります。
インターネット (internet)
今は「ネット」といえばこれのことでしょう。「internet」と書くと「複数のネット間」みたいな意味合いになるのですが、もちろん理由があります。ネットというものが使われ始めた当初、世界中には様々なネットがバラバラに動いていました。「ネットに繋ぐ」ということは、特定のネットに繋ぎに行くことであり、当然別のネットにつないでいる人とは接点がありませんでした。日本で比較的有名なのは「ニフティ」とかでしょうか(今はインターネットサービスになってますが)。でもそんな大規模なものではなくても、個人でやってる草の根ネットが日本にも山ほどあったのです。だからインターネットが広まるまでは、色々なネットに繋いで情報をやりとりする…というのが普通でした。
そんな状態の中、アメリカの国防総省の研究機関ARPAが、大学や研究所のネットを相互に繋ぐことで大規模なネットワークを構築し始めました。これはARPANETと呼ばれており、これがどんどん規模を拡大して、今のインターネットになりました。ARPAという言葉は今もネットを構築する仕組みの中に残っているのですが、普通は気にしなくても良いものなので、その詳細はここでは取り上げません。
そんなわけで、インターネットは元々がアメリカ主導のネットワークです。だからURLとかで「~.com」とか「~.net」みたいにアメリカのものは国名を示す文字が入らないんですねえ。日本の場合は「~.co.jp」とか「~.ne.jp」ですね。
今、インターネットに接続するためには、インターネットプロバイダーと契約してアクセスするのが普通です。これはインターネットプロバイダーが自身のネットワークをインターネットに接続しており、それを介してユーザーはインターネットに接続する、というイメージになります。スマホでインターネットに接続できるのも、携帯電話キャリア(docomoや auや softbank)がインターネットプロバイダーの役割を兼ねてくれているからです。
ちなみに「イントラネット」という言葉もあります。
これは企業の社内ネットワークなどのようなプライベートネットワークで、その構築にインターネット技術を利用しているものを指しています。インターネット技術を使うことで機器などのコストを下げようというのが当初の狙いだったようです。今となっては、同じ技術であるがゆえに外部のインターネットに接続しやすいという方が利点になっている気がします。
ウェブ (web)
「ウェブ」ではなく「WEB」と書くことも多いはずですが、このページでは「ウェブ」という書き方に統一します。ウェブは「ネットを使って、文字などの情報を公開/検索するシステム」のことです。ウェブで公開されている情報を見るためにはブラウザーが必要です。Internet Explorerとか Chromeとか FireFox とか Operaとか Safariとかですね。これらも正確に言うと「ウェブブラウザー」なのです。元々の言葉の意味は「蜘蛛の巣」です。情報を提供するサイトをネットワークで繋いだ状態を線で繋いで表してみたら蜘蛛の巣みたいに見えることから「www (world wide web)」と呼ぶようになり、その最後の「web」だけを使っている状態です。…考えてみたら「ネットワーク」の「ネット」は「網」だから、殆ど似たようなこと言ってますよね。
ウェブで情報を公開するには、基本的に「HTML (Hyper Text Markup Language)」と呼ばれるフォーマットで文書を書く必要があります。これにより文字や画像(最近は動画も)などの情報を綺麗にレイアウトして見ることが可能です。ただ知識がないと上手くレイアウトを作るのは難しいですね。単純に文書を公開するだけならさほどの労力ではないのですが…。
ウェブに公開されている情報にアクセスしようと思ったら、ブラウザーでその情報の場所を指定する必要があります。それが「URL (Uniform Resource Locator)」と呼ばれると思えばよいでしょう。
時々一緒くたにされますが「ウェブ=ネットワーク」ということではなく、「ウェブ=ネットワークを使ったシステム」です。ウェブ以外にもネットワークを使ったシステムは幾つかあり、それらを利用するときは「http://~」ではなく、例えば「ftp://~」みたいに指定する文字が頭から変わります。
ウェブサイト (web site)
ウェブ上で公開されている情報です。ウェブページと呼ばれる幾つかの情報がまとめられたもので、ブラウザーと同じように頭の「ウェブ」が取れて単純に「サイト」とも呼ばれます。URLはサイトのウェブ上の住所と思えば良いでしょう。もちろん、このブログも「ブログという形態のウェブサイト」です。
ウェブサイトの中でも一番最初にアクセスされるページのことを「ホームページ」というのですが、特に日本ではウェブに公開する情報のことを「ホームページ」と言っちゃってることが多かったりします。これはインターネットと呼ばれるものが手軽になり始めた時期、情報公開する方法を説明するために「ホームページの作り方」とかやった人々の責任ですねえ。
ブログ (blog)
今、皆さんがアクセスしているのも正にこれですね(笑)。元々は「ウェブログ(weblog)」と呼ばれていました。これは「ウェブで公開しているログ(この場合は日記のようなものを指す言葉です)」という意味で、ウェブの部分が何となく取れて「ブログ」と呼ばれるようになりました。ブログを書く人のことは「ブロガー(blogger)」と呼ばれます。情報を公開するという意味では通常のウェブサイトと何も変わらないのですが、
・日記のように日々情報を追加更新できる
・それに対してコメントなどを自由に入れられる
という形態を取っているものが「ブログ」と呼ばれています。ブログのシステム自体はサービスとして提供されるため、HTMLなどの知識がなくてもウェブ上に情報を手軽に公開できます。このブログも「忍者ブログ」というサービスにお世話になっています。
忍者ブログでは機能OFFされていますが、本来ブログには「トラックバック」という機能が付きます。これは特定のブログ記事を指定して、それをネタにした新たなブログ記事を書くシステムです。いわばコメントを自分のブログ記事にする、というところでしょうか。元のブログ記事にも簡単にアクセスできるため、トラックバックをつないで色々なブログと出会える可能性はあるものの、怪しげなページヘ誘導される危険もあるため、忍者ブログではOFFにしてるっぽいですね。
もうひとつ、ブログには「フィード」と呼ばれる更新情報をまとめる機能が大抵の場合付いています。ブログを見る側はその更新情報にアクセスすることで、新たな記事の投稿を知ることが出来ます。フィードはRSSとか Atomといった仕組みを使って提供されます。RSSリーダーがあれば RSSフィードを調べることが出来るようになり、ブログに直接アクセスしなくても更新情報が分かるようになります。
忍者ブログもRSSフィードを提供していまして、このブログでも右側の「RSS」というところで公開しております。この公開しているリンク(URL)をRSSリーダーに登録します。最近のブラウザーはRSSリーダーの機能を持っていることも多いです。
ウィキ (Wiki)
ブログと同じようにウェブ上で難しい知識なしに情報を公開できるようにするためのシステムです。ブログは「個人が書く日記」のイメージなのに対し、Wikiは「不特定多数の人が自由に更新できる情報集」というイメージです。元々はハワイ語で「速い」をあわらす「Wiki Wiki」から来てるらしいです。作成更新を迅速にできる事を示すために「Wiki Wiki Web」と最初に呼び、そのまま言葉として定着したのでした。
個人で情報をまとめるのにはどうしても限界がありますから、何か間違いや新たな情報を知っている人がいたら、その人に修正を任せることが出来る、そんなシステムといえるでしょう。その中でも規模が大きく有名なのは「Wikipedia」でしょうね。また、PSO2についても情報をまとめた Wikiが幾つかあり、別ページでご紹介しました。
「不特定多数の人がアクセス出来る」というのは長所ですが、短所ともなり得ます。誤った情報や偏った情報でも簡単に載せることが出来てしまうからです。それを修正するのももちろん簡単ですが、あまりにモラルが欠けると情報としての体を成さなくなってしまいます。なので、たいていのWikiは「編集できる権限を持っている人」というのを登録し、登録された人しか情報の修正が出来ないようにしていることが多いのです。
Wikiは「色々な人の叡智を結集したもの」といえるわけで、その情報を見るときは情報を更新する手間を惜しまなかった人たちに感謝したいものです。
サーバー (server)
クライアント (client)
サーバーはなにか情報やサービスを提供するもので、クライアントはサーバーを利用するために使用するものです。例えば、ブラウザーはクライアントであり、ウェブサーバーにアクセスして情報を受信し表示します。PSO2のゲームソフトもクライアントであり、SEGAのゲームサーバー(シップ1~シップ10で表されます)にアクセスすることで私達はPSO2をプレイ出来ています。
PSO2も含めて大抵のネトゲはサーバーとクライアントが絶え間なく通信を行い続けています。従って、何らかの理由でその通信が途切れるとゲームプレイも出来なくなり、他の人から見るとふっと消えます。これがいわゆる「コネクションロスト」略して「コネロス」ですね。
当然多数のクライアントがサーバーにアクセスしているわけで、どれだけアクセスされているかが「同時接続数」という言葉で表されます。PSO2は昨年、大規模な攻撃を受けてサーバーがダウンしたりしましたね…。あの時のようにサーバーがダウンすると、もうサービス継続もままならなくなります。
アドホック (ad hoc)
インフラストラクチャ (infrastructure)
PSPや PS Vitaでゲームをやるときに時々見かける言葉ですね。ゲームを皆で同時プレイする際の通信モードとして使われる言葉です。アドホックモードの場合、端末(Vitaとかのことですね)同士で直接通信しあいます。あまり離れたところにいる人同士では無理で、声を掛け合える程度の距離でないと上手くいきません。
インフラストラクチャモードの場合、アクセスポイントに接続して通信します。そのアクセスポイントがインターネット接続できていれば、インターネットを介して遠く離れた人とも同時プレイできます。この場合のアクセスポイントになるのは、自宅内LANのルーターとかが代表的です。
ちなみに PS3もある場合、PSPや PS VItaはアドホックモードで PS3に接続し、PS3がインターネット接続することで、離れた相手と同時プレイする、ということが出来るようになります。インフラストラクチャモードに対応していないけど、アドホックモードには対応しているゲーム(例えばモンハンとか)が、この方法により遠くにいる人とも同時プレイできるようになります。
…これやる場合、PS3のネット接続は必ず有線でやらなければならないのがちょっとだけ面倒だったりします。あ、本来 PS3は無線でネット接続できます。ただ、恐らくアドホックで PSPや PS Vitaと通信するために無線デバイスを使う必要があるため、PS3自身のネット接続のために無線デバイスが使えないから、そこは有線でやるしかないのだろうなあと予想しています。
LAN・WAN
LANは「Local Area Network」の略です。限られた狭い範囲内のパソコンなどを繋いで構成するネットワークのことを指しています。ケーブルを使って LAN接続する場合は「有線」で殆どは Ethernet (イーサネット)という規格を使います。ちなみに「イーサ」は英語読みで、ラテン語読みだと「エーテル」です。お、これだとなんか PSO2でも馴染みのある言葉になりますね。図らずも私達は「エーテル網」を使って通信してたんです(笑)。
ケーブルを使わずに「無線」で LAN接続するのも今は一般的になりました。これには Wi-Fi (ワイファイ)という規格を使うのが殆どです。英語読みは「ウィーフィー」が正しいって声もありますが、日本語的には「ワイファイ」で良いと思います。
これを「ワイファイ」というのは似たような語感の「Hi-Fi (ハイファイ)」の影響だという意見もあるみたいです。こちらはオーディオ機器の音質が原音を高く再現できていることを指す言葉ですね。
LANの対義語として使われるのが WANで「Wide Area Network」の略です。これは通信距離がかなり遠かったり広かったりする大規模なネットワークを指した言葉です。日常の生活の中で LANほど使われることは無いかなー。
ルーター
ネット接続時に割と欠かせない装置です。その役割を大雑把に言うなら「複数の端末が ひとつの回線で通信できるようにする装置」です。例えば家でインターネットに接続する場合、よほど変わった契約をしない限り、使用できる回線は 1つです。これをそのまま使おうとすると、1台の端末(パソコンなりネットワークに対応したゲーム機なり)しかつなげることが出来ず、他の端末でネット接続したくても出来ない…という残念なことになります。そこでルーターの出番。ルーターには端末を複数繋ぐことが出来、それを1つの回線で通信できるようにしてくれます。外部からの通信があった時に、それがどの機器向けのものかを認識し、その機器にのみ通信を振り分ける…ということをしてくれるんですね。この振り分けの動作を「ルーティング」と呼び、それをやる機器を「ルーター」と呼ぶわけです。
ルーターは自宅内でLANを構築するに辺り、最重要機器の一つです。これのお陰で家の中で家族みんなが好きなようにネット接続できるし、パソコンや PS4や Vitaや 3DSが同時にネット接続できるのですから。
多数の端末で1回線を使おうとすると通信データ量がどんどん増え、1台あたりのネット通信速度が落ちてしまうという弊害はどうしても避けられませんが、よほどのことがない限り一般家庭でそこまでになることはないでしょうね。ま、まあ、ネトゲとか動画配信とかっていうのが、その「よほどのこと」に挙がる気はするのですけど…。
ルーターに繋ぐ時にLANケーブルを使う場合は「有線」です。この場合ケーブルで繋ぎさえすれば他に何か設定をする必要は殆どの場合ありません。その代わり、端末とルーターとの距離はケーブルの長さまでに制限されます。
一方、ケーブルを刺さずに繋ぐ「無線」の場合は、繋げるための設定が必要になります。これは少々面倒ですが、携帯できる端末の場合、その方が遥かに使いやすくなりますよね。
まずはどの機器に接続するかを選ぶ必要があります。それほど広範囲ではないにしても無線である以上、壁の向こうとも通信出来てしまいます。お隣さんの無線LANルーターも無線で見つかる可能性は充分あります。ビルやマンションなら上下の階の電波だって届いちゃいます。
これらを区別するために機器には個別の名前を付けて区別します。その名前を SSID (Service Set Identifier)といいます。だからまず自分が繋ごうとしている機器のSSIDを正しく選ぶ必要があります。
ただSSIDを選ぶだけで繋がってしまうと、自分以外の人が勝手に自分の無線LANを使えてしまいます。また無線である以上 しかるべき機器があれば通信内容を第三者が見てしまうことすら出来てしまいます。
そこで、パスワードを併せて入れるようにするのが一般的です。「暗号化キー」とか「セキュリティーキー」とか言われることもあります。これを正しく入力することで、ルーターとの通信が暗号化され簡単には第三者に分からなくなります。
暗号化の方式も何種類かあるため、ルーターが「この方式でやるよ」といったものを正しく選んで接続する必要があります。ただ、まああまり気にしなくても大丈夫なことが多いかな。
いずれにせよ、無線でLANにつなぐには有線より手間が掛かります。そんな手間を軽減するために、自動設定するしかけが幾つか考案されています。メーカーに囚われない「WPS」、バッファロー製機器の「AOSS」、NECアクセステクニカ製機器(aterm)の「らくらく無線スタート」といった方式が有名どころ。
もちろんルーターに繋ぐ端末の側も対応していなければならないのは言うまでもありませんが、そうであればボタンを1つ押すだけで自動設定してくれるようになっています。ちなみに…SSIDとパスワードがわかっているなら、それを直接入力したほうが、設定早く終わることが多かったりします。