「ファンタシースターオンライン2 -ON STAGE-」のこと
今年も桜ロビーの季節がやって来ました。今年で三度目ですね。個人的に一番好きなロビーとBGMです。2週間であっという間に切り替わるあたりも、実際の桜と一緒。もう少しじっくり見ていたいのですが、こればかりは仕方ありません。
それにしても、自由にこういう段差に腰掛けるロビアク作ってくれませんかねえ。ここに座ろうと思ったら「座る」系のロビアクやるしか無いので、上に乗るしかなくなっちゃうんですよねえ。こう…まっすぐ膝を伸ばして座る→膝の当たりで段差になってたら、そのまま足を下ろす…みたいなのを切実に希望したいです。そうすれば、どこでも腰掛けられるのですがー。
エレナが着ているのは『星濱学園女子制服』です。男女だけでなく男女キャスト用のCコスもあるので、誰でも制服姿になれます。また今エレナとエリスはどちらも井上喜久子さんボイスとなっております。この方のボイス、あったらなあって思ってたのです。フレパのエレナも修正済みです。
そしてこれを持っているということは…舞台のDVDが家に届いたということでもあります。
そんな拒否反応を起こした理由をちょっと考えてみると…「ゲーム原作のアニメ」というのが基本的に地雷だったことに起因するような気がします。適当に設定をつまみ食いしただけで、ゲームからはかけ離れた代物になったものを見せられるのは、さすがに遠慮したいです。
ただニコニコ動画で舞台が中継され、視聴者が最後のアンケートで感想を5段階入力する時「1・2を付けた人がいなかった」というのを聞いて、ちょっと気になったのですね。ネガティブ評価がゼロっていうのは結構快挙だと思うんです。
その後、色々と特典としてもらえるものが入ったアイテムコード付きのDVDが出ると聞いた時、半分以上はそれにつられて予約をしました。それがつい先日届きました。
アイテムコードに関してはこちらのイメージ通り。制服のデザインも、カタナ迷彩『*スタークエイサー』も実に良好なデザインです。登場人物イメージのボイスも盛りだくさんで、それだけでもお金を払った価値はあったかなと個人的には思います。
そして本編DVDも通して見てみました。感想は…
ということになります。「運営が迷走?」とか暴言だったことを心からお詫び致します。PSO2やってる人は機会があったら是非見て欲しい。「ゲームからかけ離れた代物」ではないので御安心を。
ネトゲ知らない人もちょっと見てみて欲しいかも?
それは「オラクルを舞台にしたオリジナルストーリー」…というよりは、「PSO2を実際に遊んでいる人たちを描いたストーリー」であることが良かったからではないかと思います。
2022年「PSO2が10年続いている」という世界が舞台です。今の開発ペースで10年続いたら、行ける惑星やエリアの数が大変なことになっているのでは?という突っ込みはさておき、技術が進歩してSAOよろしくゲーム世界をVRダイブできるようになった世界です。
PSO2は純然たるネトゲというポジションなので、PSO2のキャラクターと、その中の人は基本的に別人です。なので主人公のタクヤを除き、PSO2のキャラクターと 中の人は別々のキャスティング。この辺りがネトゲならではですよね。
※「なぜ主人公タクヤを除き」なのかは作中で語られるので、ここでは触れないでおきます。
そしてネトゲならではですが、キャラクターと中の人には激しいギャップがあっても何もおかしくないわけで、その辺が面白さでもあります。その面白さが舞台でも存分に活かされていました。ネトゲのプレイヤーというものの有り様が端的に描かれてもいます。
ゲームとしてのPSO2は今とあまり変わってはいないようですが、VRログインして舞台上の登場人物はプレイしているという設定です。
ゲーム中でのバトルは、スクリーンに映しだしたものを相手に立ちまわるのが基本。音と光の演出が結構巧みなのでそんなに違和感なく見れると思います。VRとはいえログインしているのは紛れも無くPSO2かと。
開発が全面協力してるので、映しだされる映像はゲーム中のものそのままですし、流れる音楽もその殆どがPSO2で実際に流れているものです。使われ方も適切です。その辺も違和感を感じませんでした。それどころか音楽で「あ、あのエリアか」と分かるわけで(笑)。
ネトゲをとりまく環境…周りがネトゲというものをどういう風に見ているのか、どういうふうに見えているのか、についてもちょっと自虐入りつつも逃げずに触れてます。それを踏まえて、ネトゲ知らない人にも見て欲しいな…と思ったりしました。
ただ基本的にPSO2の舞台ですので、PSO2やってるほうがニヤリと笑えるのは間違いありません。
特に作中で超レアアイテムのドロップを狙って戦い、メセタサークルに迎えられるところは相当に胃が痛くなる思いが共有出来るかと(あれ…ニヤリとできない?(笑))。…そこはそれこそゲーム知らない人に大変さが伝わるようにしたのかもしれないのですが、あれ本当にやらされたら…うん、泣いていいと思う(笑)。
ストーリー的にはありきたりと言っていいでしょう。でも2時間の舞台で奇をてらう必要はないと思いますし、綺麗に話を収束させているのだから、これで何も問題はないと私は思いました。というか、この手の話、個人的には好きです。
SAOとかもそうですが、フルダイブでのVRというのは、やはりゲームが目指すもののひとつの方向ではあるのでしょうねえ。もしそれが実現したら体験してみたいとは思いますが、そのためには脳神経などの学術的な研究がもっと進まないとダメかなあ? その意味では「神の領域」とまでは言わずとも、結構倫理ギリギリのラインに踏み込む気はするんですよねえ。ナーヴギアはやり過ぎだとしてもねー。
未だにテーマソング「Phantasista」が頭のなかで流れていたりします(笑)。
ほんとうに良く出来ている舞台だったので機会があれば是非御覧ください…って、ああー、もうニコニコでも見れないのねー。今回発売されたDVDがないと見れないっぽいかなあ。